「マーケティングの本質~学び、生み出すマーケティングノート」ケーススタディより抜粋

“ネスレが日本において1 to 1へとマーケティングの軌道を変化させることが出来た背景は、約20年前に行った「ネスカフェ」の優良顧客(ロイヤルカスタマー)の会員プログラムTogether Nestléです。

ネスレが実施した様々なキャンペーンへの応募者をベースに約170万人を対象にしたコミュニケーションプログラムです。Together Nestléを運営するためにネスレは神戸本社から徒歩5分の場所にTogether Nestlé Relationship Centerという1 to 1マーケティングの基地を作りました。

常時40名からピーク時は100名のコミュニケーターがロイヤル顧客と対話(ダイアローグ)し顧客とネスレが感情的な絆(エモーショナルボンディング)を築いていくというそれまで世の中に存在しなかったスタイルの仕組みを作ったのです。

通常コミュニケーターは顧客との会話を効率的に行うことを是としますが、ここでは真逆。まるでお家の縁側で一緒に日向ぼっこでもしているかの様な会話をしながら、顧客のネスレへのロイヤルティを高めていくという極めて高度なマーケティングコミュニケーションを1 to 1で行っていきました。”

(マーケティングの本質~学び、生み出すマーケティングノート(産業能率大学出版部)182頁より抜粋)

ネスレ日本株式会社様

ネスレのケース