やさいのこと。
カテゴリー:農プロジェクト 2011年11月07日

震災を機にやさいに関する問い合わせが消費者の方から多く入るようになった。

「食の安全性に関心を持てば持つほど周りに安全なやさいが無いことに気付いた。」

「安心なやさいをと無農薬やさいを買っているが美味しくないものばかりだ。」

「家はこどもがいないから放射能のことを気にするより被災地の農家のやさいを買ってあげたい。」

などなど。

 

あまりに多くの同じような声を目の当たりにして、自分でも再度流通の現場をつぶさに観察した。大別して「大手流通系」「小型有機系」「通販・宅配専業系」とやさいの流通は分類される。大手流通系はスーパーに代表され年中同じ種類のやさいを企画通りに流通販売している。ここで買える野菜はメガやさいと呼んでもよく、大量生産型のやさい。次に「小型有機系」こちらは有機や無農薬野菜を直接農家から仕入れて販売しているどちらかというと小型店舗。総じて高く味より安心・安全を重視。最後の「通販・宅配専業系」は丁度両者のあいのこといえる。有機やさいもあればメガやさいもある。家まで直接届けてくれるのが利点。

 

観察して、気がつくのは本質的なやさいの「美味しさ」や「旬」「栄養」のことはどこも触れてはいるが二の次になっている。訴えるのは「年中同じ大きさ色のやさいを揃えている」「有機だから安全」「通販でお届け便利」等。やさいが本来持っている「自然」なよさ、すなわち「美味しさ・旬・栄養」のことにストレートには触れたがらない。たぶん、それはそこに触れると色々と事実と違い困ったことになるからだろう。

 

でも本当はもともとやさいが持つ「自然」なよさ、「美味しさ・旬・栄養」が一番大事だと思う。そう思うと昔ながらの八百屋に勝るものはない。それを現代に合うシステムで自然に行うことが求められているように思う。表面上見せかけているところはあるが消費者はその本質を見ている。そろそろビジネスを優先することにブレーキをかけて、本質的なやさいのことを語る頃なのかもしれない。

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