新潟・小林さんのマガモ農法・有機JASコシヒカリ
カテゴリー:農プロジェクト 2011年06月27日

新潟・燕三条で農家を営む小林さんを訪ねてきました。御歳63歳の小林さん、年よりも10歳は若く見えます。米作りへの強い情熱が若さの秘訣と思われます。

「この30年で日本の米作りは品質も技術も低下してきた。土地を痩せさせる農業が主流になってしまったんですよ。いい土地にいい米はできる。だから土地を作りながら米作りをすることが求められる。」小林さんは熱く語ります。その小林さんの米作りのパートナーはマガモ。新潟は冬になるとシベリアからマガモが渡ってきます。そのマガモの雛を田植えと同時に田んぼに放ちマガモの生育と同時に稲も成育するマガモ農法を取り入れています。

田んぼに放ったマガモが虫を食べてくれるだけでなく、水かきで掻く水田は常にニゴリがあり太陽の光から稲の根元を守ってくれます。マガモは合鴨と違って大きくなると飛びます。しかし、どのマガモも小林さんの水田を本当の住処と思っているようで一度飛んでもまた必ず戻ってきます。なんともかわいらしいマガモたちではないですか。

全く農薬を使わずマガモで育った稲。そのうちできるだけの稲を刈り取り後ははざぼしをします。昔は主流だったはざぼし、今ではほとんど見ることができません。小林さんも奥様と二人での作業ですので作業の限界があり全てにまでは及ばないそうなのが残念で、はざぼし体験など多くの方々の力も借りながら伝統的な農業体験なども構想を練られているそうです。

「昔の米はほんとうに美味しかった。昔の美味しかった米が忘れられなくてね。だから自分でがんばって作ってるんですよ。」小林さんのお米は本当に香りも味もよく。おっしゃるように僕も昔母の実家に子供の時泊まって、なんてお米がうまいんだと思ったときのことを思い出してしまいました。優しくも力強い米の味。しっかりとした土地と丁寧なマガモ農法それに小林さんの想いのなせる技なのでしょう。

最近日本の農業の将来不安がメディアで取りざたされますが、小林さんのような農家さんがいる限り大丈夫だと思いました。これからも美味しくて想いのこもった米作りがんばってください。小林さんのお米をずっと食べ続けられることを楽しみにしています。

瀬戸は因島のさかなの美味しさにやられました。
カテゴリー:漁港プロジェクト 2011年06月18日

美味しいさかなを求めて瀬戸内海へと行ってまいりました。

瀬戸は尾道から海を渡り因島のちょっと先にある生口島で漁を営む角さんという漁師さんのところが今回の目的地です。尾道は大林監督の映画でも有名な風光明媚な瀬戸の町。その先の因島は今ではポルノ・グラフィティを生んだ島として若者にも有名な島。尾道~因島、その先は愛媛までしまなみ海道を眺めるとても美しい瀬戸の中にある小さな生口島に角さんの家と漁場がありました。

太刀魚漁と鯛漁の二艘の釣り船を持ち、定置網と一本釣りで瀬戸の美味いさかなを次々と船内の生簀に入れていく角さん。漁師としての顔と同時に広島県、そのうえ全国の青年漁連の会長のお仕事もされるスーパー漁師さんです。朝漁に行ったと思えば、昼からは東京で漁連の会合へ、夕方はその足で東北被災地まで激励に駆けつけるすごい漁師さんです。

その角さん、週末は漁をしたさかなを奥様と瀬戸の海を眺めながら家の庭にあるキッチン(!)でさばき因島の方々に釣りたてのおいしいさかなを届けているのです!ほんとに驚きです。8年ほど前から始められたそうなのですが、間に仲買を通さず直接さかなをおいしく食べていただける消費者とのやりとりは楽しいし励みになり勉強になるとのこと。やっぱり角さんはほんとにスゴイ人です。

そしてなんと釣りたてのキジハタ(因島ではアコウといいます)を東京に送っていただきました。「鍋がうまいけん!」その言葉の通り、鍋で美味しく頂きました。もうここでは書くことができない美味しさです!正直、東京の魚屋さんでもうさかなを買えないです。全く別ジャンルのものとしか思えないほど。美味しさの次元が違うとかというものではないですね。さかなのいる場所はいうに及ばず、鮮度、そしてさかなの扱い方が全く違う。さかな嫌いの人に食べてもらいたい。そしてさかな好きに人に食べてもらいたい。たかがさかな、されどさかな、本当にそう思います。